about RUSKA




□ about RUSKA (ルスカ )
ARABIAのルスカについて 一生懸命学びテストしています。


ARABIAruska


[ RUSKA ルスカについて ]

創業1873年、フィンランドを代表するARABIAアラビアのテーブルウェアをご紹介するにあたり、1950年代から現在にいたるまで もっともスタンダードで現在でも作り続けられているシリーズであるKilta & Teema(キルタ&ティーマ)と1961年から1999年までの約40年間作り続けられたRuska(ルスカ)は外せないシリーズです。

ここでご案内するのは現在は作られていませんが 40年というロングライフの製造販売期間、フィンランド国内はもちろん 北欧・世界的にも知られていて 日本でも販売されていた時期があるRUSKAルスカです。

フィンランド語で紅葉を意味するルスカは、60年代にARABIAのデザイナーとして活躍したUlla Procope(ウッラ・プロコペ)がデザインしたSモデル(型)に 独特な茶褐色・こげ茶の釉薬で仕上げられたテーブルウェアです。そのアイテム数はカタログ掲載だけで30アイテム、Sモデル以外にも灰皿や花瓶、ボウルなどが作られていますから RUSKAルスカ釉薬仕上げとなると 40アイテム(SKU)以上になるのではないでしょうか。

耐熱仕様でオーブンに対応した新しい家庭用食器は そのアイテム数の多さから たちまちフィンランドの多くのご家庭へ普及していきました。ルスカが採用しているSモデルは、丈夫でシンプルな構造から その他の多くのシリーズへと波及してきます。その代表的な作品がRosmarin(ロスマリン)、Anemone(アネモネ)、Kosmos(コスモス)です。

サイズ豊富でシンプルなルスカは和洋食に中華、あらゆるお料理に対応し相性も良いです。実際にさまざまな料理でライフテスト(実生活でも愛用して使い心地を試す)していても、余計な装飾がないだけにお料理そのものが引き立ちます。(ただ茶系なだけに あまりにも色が無いお料理ですと暗くなってしまいます。)


    
プレート26cm

      
ディーププレート20cm     マグ(ビアマグ)       プレート26cm        デミタスカップ


そしてまた ルスカ釉薬の仕上げは、一点として同じ焼き上りがないのも魅力のひとつ。とっても明るめでツルっとしていたり、まだら模様が複雑になっていたり、黒かな?と思うほど黒々としていたり。その時々の出会いでお気に入りを探す楽しみもあります。
少し大変?!なのは 肉厚で丈夫な作りなだけに、当時の同じようなサイズのプレートに比べると少し重めになることです。例えば同じARABIAのファエンツァシリーズで採用しているEHモデルの20cmプレートは約280g、かたやSモデルのルスカ20cmプレートは約410g(それぞれに個体差あります。)、ただ現行品でもあるTEEMAティーマの21cmプレートは 逆にルスカより重くしっかりめの作りで約440gありますから ロングライフに耐える?!にはある程度の重さは必要なのかも知れませんね。



まだまだこれからも このRUSKAについて、どんどん写真や気が付いたことを記入、付け加えていきますから ご参考にして頂き、“RUSKA LIFE”をお楽しみ頂けましたら幸いです。また疑問・質問などありましたら お気軽にお問合せ下さいませ。





テーブルに座っている真ん中の女性がUlla Procopeです。一番左がKaarina Aho、その隣がSaara Hopea、そして一番右がKaj Franck。
※1953年のARABIA 9Fのオフィスにて。
[ Ulla Procope ウラ・プロコペ ]
1921-1968

フィンランドの陶芸デザイナーでARABIA在籍の1940年代から60年代に活躍。40代という若さで亡くなりましたが、在籍中はさまざまな名作を発表しARABIAの人気デザイナーになりました。代表作にはロングセラーとなったSモデルのRUSKA。紅葉と名づけられたシリーズは日本でもお馴染みです。

またGAシリーズやGDのポットなど和の要素を感じる作品も残しています。そしてValencia(バレンシア)やPaju(パジュ)など華やかな色合いの人気作もあり、奥行の深さと才能を感じる とても素敵な作家です。





「 Ruska マメ知識 その1 」

Ulla Procope(ウラ・プロコッペ) デザインの RUSKAルスカ 、丸プレートは全4種類。16cm、20cm、26cm、33cmとありますが 面白いのは 4サイズのプレートが くぼみに綺麗に収まるようにデザインされているのです。普通、同じサイズで重ねて収納するので あまり意味がない?!のかも知れませんが 全サイズお持ちの場合 使わないとき このように重ねて飾っても面白いですね。

※カタログ外で17cm、24cmプレートも作られていました。


   





「 Ruska マメ知識 その2 」

    

RUSKAルスカのカップの種類は全5種類(Miniが数年間追加され全6種類)、それぞれソーサー付として販売されていました。(マグは単体カップのみでも販売されていたようです。)
面白いのは、そのソーサーはサイズをまたいで共通しているのです。一番小さなデミタスとコーヒーカップS は同じサイズのソーサー、そしてティーカップとマグカップも同じサイズのソーサー。ですからもし、カップだけが割れてしまった(またはソーサーだけ割れた)場合やバラバラで購入されても いずれまたセットで使用できる機会はあるのです。また食器棚などに保管する場合も、同じサイズどうしで重ねれば見栄えも良し、収納も楽なのです。


   

デミタスカップとコーヒーカップ         マグカップとティーカップ

   




※ 初期のカタログ外で作られた Mini sizeもあります。(デミタスとcoffee cup Ssizeの間)




[ RUSKAルスカにおける注意点 ]
RUSKAルスカは陶磁器製品の素材陶質上、当時使用の多少の汚れが素材の細かい隙間に付着していることもあります。times(タイムズ)で取扱いの商品はすべて洗剤で掃除していますが、ご利用前には今一度、洗浄と煮沸消毒をお願い申し上げます。また擦り傷やペイントロスなど軽減のため食器洗浄機ではなく、手洗いをお薦めいたします。

注意!!ほとんどのバックスタンプは、スポンジなどで強く擦ると消えてしまいます!!バックスタンプが残っていて、すこしでも残したい場合は優しく洗浄をお願いします。


      




「 Ruska マメ知識 その3 」

「へぇ~、こんなのあるんだ!」と思ったカタログ外のRUSKAルスカ。まずは皆さんが探している幻のルスカブルー、ブルーの釉だからルスカって呼んでよいのかわかりませんが、見つからない。見つかっても恐ろしく高値で取引されるからコレクターアイテムですね。写真はコーヒーカップ(上段左 通称バルティック シー)とデミタスカップ&ソーサー(下段)ですが、ポットやプレートなど一通りは作られたみたいです。おそらく釉テストだと思います。
それから20周年記念で作られた花瓶やフィンエアーコラボ灰皿などSモデルではないけど、ルスカ釉が採用されたもの。どれも探して出てくるものではないので、出会いを大切にしたいアイテムです。



    

    

    



[ バックスタンプ いろいろ ]

         

         


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