このスツールの存在を昨年までは知らずに、ファネットと言えば
6本スポーク(後期モデルは7本)!と思い込んでいました。
しかし、Fanettにスツールがあることをお客様から教えられたという
恥ずかしいお話・・・。
そして2019年の買付において、探し回ったあげく、やっと一脚みつける
ことができました。とっても雰囲気のあるFanettスツール、座るだけ
じゃなく サイドテーブルにもピッタリです!!
※Fanett デザイナーの謎
Fanettファネットはフィンランドのデザイナー“Ilmari Tapiovaara”というの
が通説ですが、どうやらスウェーデンのデザイナーと共同製作のようなのです。
このスツールの買付にあたり、当店でもFanettについて調べました。
そもそもファネットの原型と言われる1949年に製造されたスポークが丸みを帯びたタイプ。
そのデザイナーはLennart Karlstorp(レナート・カールストロップ)で、イルマリが手掛けた
とされる6本スポークT55は1955年の製造開始です。
このT55をデザインしたのは間違えなくイルマリですが、T55を作るに当たり初期のモデルで
採用しているチークの圧着材を使った座面、ラウンドした脚など許可を得て取り入れたようです。
なのでこのスツールもフォルムのデザインはイルマリと思われますが、素材や脚組などのデザインはLennart Karlstorpであるとスウェーデンで発行されている本にしっかり書かれています。
またスウェーデンヴィンテージを研究しているスウェーデン国内のWebサイトにもしっかりその辺りの経緯も書かれていました。
※Edsby社は このFanettチェアの軽くて丈夫で 女性でも扱いやすい、新しい構造を
アピールするために当時のMiss ユニバース、Hillevi Rombinさんを広告のモデルに!
相当自信をもって強化販売したのでしょうね。