2019年の大型連休、今年のGWは お天気どうでしょうかね?!
さわやかな五月晴れになるといいですね。
timesのお店では、お気に入りのCampbells Perfect Teaのアイスティーと
五空さんのスコーンをご用意してお待ちしています。
お気軽に覗いて下さいませ♪
※アイスティーは 無料で試飲できます、スコーンは販売も。
※店内、蚤?B品?! SALEアイテムもご用意しました。
その出会いは(正確にいうと知ったのは)、まだ買付をはじめて間もない頃
今から10年ほどまえのことでしょうか。雑貨中心の買付でしたから、カッコいい椅子や
家具をみても 「 いいなぁいいなぁ、カッコいいなぁ~」と思うだけで買付の対象にはなら
なかったですし、そんな知識も規模でもないので、さら~と流す程度でした。
そんな時、ストックホルムの有名ヴィンテージショップのウィンドーに ディスプレイ
されていた一脚の 白い横広がりのスポークチェアに もの凄くひかれました。
ペイントは白なのですが、経年による剥がれ・擦れ具合もかっこよく 座面も低めで
日本車?にはない色気みたいなものを感じました。一応、何と言う椅子なのかなと
お店の人に聞いてみました。すると「〇ングゥブエクスゥーローだよ」「ぇ、なになに??」
何といっているのかわからなかったから、メモに書いて頂きました。
ほーそうなんだ、当時はまだスマホをもっていなかったからホテルへ帰って調べてみると
スウェーデンでも もっとも人気かつ有名なYngve Ekstrom(イングヴ・エクストローム)
デザインで、私が気になった椅子はArka chairということが わかりました。
※今思うと、本当に恥ずかしい。
そっか、いつかお店に置きたいなぁ~と。
あれから何度も、何十回とスウェーデンへ訪れていますが なかなか家具関連までは
広げることが出来なかったのですが、昨年末少しだけ 買付をしました。
実はその時、一軒の家具倉庫であの白いArka chair に出会っていたのです。
しかし、価格はハンパなく高く交渉してみるも
予算オーバーで しぶしぶ断念。。。その代わりに「お前、エクストロームが好きなのか?!
このダイニングチェアならお前の予算内だ どうだ?」と出してくれたのがこのMINETT。
ほぉ、シンプルなダイニングチェアだ。チークとオーク材のコンビに緩やかにカーブしている
背面、そして横から見たら なんともカッコいい脚!グレーの座面も好み!!
裏のスタンプ、Yngve Ekstromを確認して「うん、コレ買う!買う買う。」と 買付けたのが
このダイニングチェア。憧れだった椅子はまた今後探すとして、これはこれで良い買付が出来たと
今もつくづく思います。見れば見るほどカッコいいし、色合いもそして何より座り心地が◎!!
今回、全4脚ですが2脚セットで お得な価格でご用意していますので
ぜひぜひ、お店で見て座ってYngve Ekstromを感じて下さいませ。
中国から伝わったとされる透かし技法「蛍手(ほたるで)」は
穴や線を作った彫りに透明の釉をかけ 透かした紋様で焼き上げる
陶芸の技法で日本では有田焼きなどにみられます。
その透かし技法をもちいた作品がフィンラドのARABIAでも1930年代に
Friedl Holzer-Kjellberg(フレイドル・オリザ・ツェルベリ)F.H.K によって
Rice Porcelain シリーズとして発表されました。
1974年頃まで、あらゆるフォルム・紋様で製造され(1980年代に一時復刻)
ましたが 一貫して変わらなかったのは、白磁にライス模様の透かしで
薄く繊細にシェイプされた 美術品のような仕上がりです。
光にかざすと 灯りが透けて、 まるで照明器具を見ているような美しさが
あります。
食事・食卓を楽しむテーブルウェアですが、飾ってあるだけで、棚置きしてある
だけで楽しくて、草花との相性もよく アレンジメントでその用途は限りなくひろがります。
60年以上前の作品ですが、今の現代作家が作り上げたような新鮮さもあるライスシリーズ、
ぜひ、実物をご覧頂きたいシリーズです。
ARABIAアラビア(北欧を代表する陶磁器メーカー)が製造販売する食器の中でも
群をぬいてロングセラー&タイムレスと言えるシリーズは「TEEMAティーマ 」というのは
みなさん一致するところです。その原型は1953年-1974年製造販売のKILTAキルタです。
TEEMAは1981年に、製造中止になっていたKILTAを復活させたい社内、フィンランド国民、
そして輸出先だった多くの国々からの声をもとにKILTAの後継モデルとして発売を開始します。
基本のフォルムはKILTAと同じですが若干の改良はされ、素材も電化製品に対応するべく
磁器製品になりました。またカラーも復刻した当初は同様のカラー展開でしたが、
2000年頃から毎年のように 新色、廃番色、限定色などが繰り返され今日にいたります。
その間、ARABIAブランドがiittala(ガラスメーカー)の傘下になり ロゴの扱いやモデルの
再編がなされ、TEEMAはARABIAロゴからiittalaロゴへと変わります。
※キルタ、およびARABIAの この2000年前後までのスタンプは後付(施釉後のスタンプ押し)ですから強く擦ると消えます。また押してある位置もマチマチで 結構真ん中からズレています。(そこが楽しかったりします。)
おそらくその再編は2000年前後ですから、それ以前のものはARABIAスタンプ、または無印。
※このブランドが入れ替わる時期はiittala/ARABIA FINLANDのダブルネーム。
近年はフィルム転写ですから擦っても消えませし、綺麗に真ん中にマークがついています。
KILTAキルタから現TEEMAティーマまで、途中の生産中止時期も含めてすでに70年近くが経過していますが、このなんの装飾もない シンプル過ぎるテーブルウェアは、“使えば使うほど手放せなくなる”という 恐ろしく普遍的な食器であり、最後はここに帰ってくるみたいなホーム、気負う事のない普段使いのシリーズなのです。
※当店が考えるKILTA、TEEMAの良いところ
・シェープの角度がすごくいい!(手洗いの立場から、とっても洗いやすい)
・持ちやすい!
・単色のため、あらゆるテーブルコーディネイトは自身でアレンジ出来る。
・買い足しがしやすい。
・ストック、スタッキングがしやすく収納がラク。
・丈夫で長持ち!!
etc 。。。
現行品でも 古い製品でも、その良さは変わりません。※電子レンジ対応はTEEMA
ただ、made in Finland時代のARABIAスタンプが消えかかっていたり、ズレていたり
そんな人の息が感じられる時代の製品を普段の生活に取り入れてみる、
「自分ひとり こっそりと楽しむ時間」がきっと訪れるはずです。
6連のシェードから もれる灯りが とっても優しい古いIKEA 1970年代のペンダントライト、Duett。
カラーシェードも製造販売されていたので 当店でもブルーやグリーン、オレンジなどが
ありました。今も買付の際に探すランプですが、お値段もだんだん上がっているような
気がします。現在、店頭で販売しているのは ホワイトシェード、 シンプルでカッコイイです。
Duettデュエットと名付けられたデザインはデンマークのBent Boysenによるもので
森の木々をイメージしたようです。
1983年頃まで作られていたランプシェード、今のIkeaも安くて便利ですが
昔のikeaには製品がもつ色気?!みたいなものが あるような気がします。
ブランドシールも残っていますで、店へお越しの際はチェックしてみて
下さいませ。
このスツールの存在を昨年までは知らずに、ファネットと言えば
6本スポーク(後期モデルは7本)!と思い込んでいました。
しかし、Fanettにスツールがあることをお客様から教えられたという
恥ずかしいお話・・・。
そして2019年の買付において、探し回ったあげく、やっと一脚みつける
ことができました。とっても雰囲気のあるFanettスツール、座るだけ
じゃなく サイドテーブルにもピッタリです!!
※Fanett デザイナーの謎
Fanettファネットはフィンランドのデザイナー“Ilmari Tapiovaara”というの
が通説ですが、どうやらスウェーデンのデザイナーと共同製作のようなのです。
このスツールの買付にあたり、当店でもFanettについて調べました。
そもそもファネットの原型と言われる1949年に製造されたスポークが丸みを帯びたタイプ。
そのデザイナーはLennart Karlstorp(レナート・カールストロップ)で、イルマリが手掛けた
とされる6本スポークT55は1955年の製造開始です。
このT55をデザインしたのは間違えなくイルマリですが、T55を作るに当たり初期のモデルで
採用しているチークの圧着材を使った座面、ラウンドした脚など許可を得て取り入れたようです。
なのでこのスツールもフォルムのデザインはイルマリと思われますが、素材や脚組などのデザインはLennart Karlstorpであるとスウェーデンで発行されている本にしっかり書かれています。
またスウェーデンヴィンテージを研究しているスウェーデン国内のWebサイトにもしっかりその辺りの経緯も書かれていました。
※Edsby社は このFanettチェアの軽くて丈夫で 女性でも扱いやすい、新しい構造を
アピールするために当時のMiss ユニバース、Hillevi Rombinさんを広告のモデルに!
相当自信をもって強化販売したのでしょうね。
ロールストランドの人気デザイン”ANEMON アネモン”は
これほど人気があるのに デザインを担当したデザイナーが不明と
不思議な柄です。一部、Monamieなど ロールストランドでたくさん
のデザインを手がけたMarianne Westmanマリアンヌ・ウエストマン
という解説をしているのをみましたが、はたしてどうなのでしょう?!
少なくとも2010年にスウェーデン国内で出版された「スウェーデン1950年
~1970年のテーブルウェア」という専門誌には 「Anemonのデコレーション不明!」
としっかりかかれています。
この誌にも、「ブラウンよりブルーが人気で価格も倍以上!そして日本で
大人気のAnemon、作家が不明なのは不思議です。」と書かれていて
よく細かく記載されているので、ほんとうにこの時点では調べがつかなかった
のでしょう。
今から50年以上も前のことですが、すごく気になってきたので、
今度、ロールストランド博物館を行く機会があれば調べてこようと思います!
1950年頃から1980年頃まで 製造販売、そして愛用されたいた
スウェーデンのTV kanna(TV ポット)。
※有名なメーカーは2社、Termoverken ABとJune termos。
ガラス魔法瓶にプラスチックビニールで装飾したポットなのだけど
その雰囲気から北欧ヴィンテージ雑貨のアイコン的なアイテムにも
なっています。
実際、北欧のアンティークショップやRetro雑貨店でウィンドーディスプレイに
使われているのもよく見ますし、スウェーデンのRETROでも2016年に特集
しています。
さて、その使い勝手ですが
まず不思議なのが、可愛らしい雰囲気 満点の装飾のプラスチックビニール ♪
なのですが、本体から外れない!こと。凹凸があり すきまに汚れがついた場合など
掃除が圧倒的にやりずらい! 外れないってそんなことあるのかな?!と思い
いろいろ考えてみたけどやっぱり外れない!ということは、
ビニール製だから 水には強く そのままゴシゴシとブラシなどで本体ごと洗うわけ
ですが、やはり隙間は乾きにくいし 拭き取りずらい。
(そもそも、拭き掃除程度のお手入れで、ゴシゴシと洗うことは前提としない作り)
よって経年により黒ズミができやすく 今(2007~2019年)の買付で幾度となく
購入したこのTVポットはいずれも すきまに黒ズミがありましたし、掃除しても
取り除けない汚れがどうしても 残りました。
そしてつぎに問題なのが、このポットに採用されている「キャップ部分のゴム栓!」
このゴム栓、よく出来ていてネジになっていて回すと膨らんだり、へっこんだり。
それで栓が閉まるわけですが、経年によってこのゴムが すごく劣化する!!
劣化したゴムは 熱湯をポットに入れてゴム栓をすると 蒸気熱気でゴムが溶けて
ガラス魔法瓶本体にくっついてしまいます・・・。
つまり40年から50年経過したゴム栓は 劣化して熱い飲み物場合、ガラス瓶にくっついて
剥がれてしまう場合が多いのです。
(すべてがそうではないと思いますが当店の実験では そうでした)
この魔法瓶、とっても可愛いしデザインもいい!
そしてすごく保温性が高く すばらしい!! のですがこのゴム栓の劣化状態を
しっかり見極めてから 熱いものに使用したほうが良いです。(冷たいものはOK!)
または それらの点を知ったうえで 冷たいもの、または常温(わりきって飾り)で
使用して 他の食器やツールといっしょに楽しんで頂ければ いいですね。
P.S.そしていろいろ買付ているうちに、
このTVポットの後期モデル?!プラスチック栓が見つかったのです。
そしてさっそく保温テストしたところ、10時間後も熱々に保温されてましたし
栓もまったくダメージなく、問題なく機能していました!!
おそらくTV KannaのJUNE社も経年によるゴム栓のダメージは 気になって
いたのでしょうね。