marimekkoのはじまりは1949年にVilijo RatiaがフィンランドのテキスタイルメーカーPRINTEX社を買い取り、美大出身である妻のArmiに「新しいデザインがほしい」と相談したところから始まります。Armiみずからアートディレクターになり、優秀はデザイナーを探し Maija Isolaにデザインを依頼したところ今のPRINTEX社には合わないが Maijaの新鮮なデザインに驚きます。
大胆でカラフルなデザインにArmi RaitaとViljo RaitaはMaijaのデザインを活用するために1951年、あたらしい会社“marimekko”を設立します。Maija Isolaはマリメッコ設立後、つぎつぎとヒットデザインを生み出し、特に1960年前後はKivet、Lokki、Ananas、Kaivo、Maalaisruusu、そしてUnikkoなど60年近くたった今なお、人気が衰えない素敵なデザインを発表しています。
この1960年代中頃まで使われていた初期マリメッコのブランドが”marikangas Maritexil”です。1960年代後半からはブランドもmarimekko oyと正式に使われるようになりファブリックのミミのロゴもmarimekkoになりました。だからフィンランド国内ではこのmarikangas、Printex社のロゴがミミにはいったMaija Isolaデザインのヴィンテージファブリックを希少としてコレクターたちは探しているのですね。
※kangasとはフィンランド語で「布」という意味、つまり「マリの布」と初期は言っていたのです。
※WEB 上で「Marikangas Maritexilは1951年マリメッコ創業以前に使われていたブランドでとても希少です!」と記しているのを見ますのが、それは大きな間違えです。
少なくともUNIKKOは1964年のデザインで、UNIKKO以外のデザインにもこのMarikangasロゴで製造されていますから1960年代中ごろまでは、Marikangas Maritexilは使われていたことになります。1951年以前というならばPRINTEX社でしょう。しかし、このPRINTEX社ロゴでもmarimekko創業後しばらくは使われていたと思われます。